文字看板をデザインする際のコツと注意すべきポイント
2022/03/03
文字看板をデザインするとき、考えなしにやってしまうと、結果的に宣伝したいことがうまく伝わらないデザインになってしまう恐れがあります。看板を作成するからには、目的や伝えたいことが必ずあるでしょう。しかし、どうすればいいデザインができるか、悩んでしまいますよね。
そこで今回は、文字看板をデザインする際のコツと、注意すべきポイントについてご紹介いたします。
視認性を重視する
看板は見てもらうために作成していますので、文字看板において、視認性は非常に重要なポイントです。そもそも見てもらえなければ、看板の意味がありません。
看板を設置するのは基本的に屋外であることが多いですが、屋外には天候や時間帯などの外的要因がたくさん存在しています。そんななかできるだけ人々の目にとまるようにする、というのが看板における最低条件といっても過言ではないでしょう。
看板の文字を認識するための要素として、距離と文字サイズが関係します。道路標識のように見落としてはならない看板では、国土交通省が定義しているガイドラインに沿って作成されていることもあります。
視認性を確保するためのルール
看板をデザインする際に、視認性を確保するために設けられているルールは、距離ごとに大まかに決められています。たとえば、看板までの距離が40mと遠距離だった場合、文字サイズは和文字で160mm以上、英数字では120mm以上というのがルールです。計算式としては『看板までの距離cm/250』となり、この公式に当てはめることによって、視認性を確保できます。
ただし、この公式で算出される文字サイズは、あくまでも止まっている状態での視認性です。車やバイクなど運転中の視認性となるとまた異なりますので、それも考慮すると計算式で算出したサイズよりもう少し大きめで設定することをおすすめします。
検証ツールでチェックする
視認性だけでなく、客観的に見た場合に看板がしっかりと見てもらえるのかという点は、やはり気になるポイントです。現代ではコンピューターの進化により、客観的に見た場合を解析できるソフトウェアがあります。あくまでも予測値であるため、必ずしもソフトが出した結果通りになるとは限りません。しかし、ある程度の精度で現在の看板のデザインがどのように見られるのかを知ることは大切です。
想定よりも低い場合は改善ができ、実際に看板を設置しての効果測定よりもはるかに効率的でしょう。そのため、デザインがある程度固まった段階で検証ツールでのチェックがおすすめです。
特定のデザインの確認だけでなく、複数のデザイン候補が存在する場合にも有効な手段となります。いままでは人間が直感や多数決などによって決定するしかありませんでした。けれども、検証ツールを使用することによって、大きな判断材料が増えたことになります。
もちろん、検証ツールの結果がもっとも高い値になったからといって、そのデザインが優れているとはいえません。しかし、判断材料が増えたことによって、効果に対する精度が高まるのは間違いありません。ぜひ積極的に活用しましょう。
業種がイメージできることが大切
すでに世の中に存在が知れ渡っているお店や、チェーン店の看板であれば、企業ロゴなどによって何の看板なのかわかるかと思います。しかしそうでない場合は、看板を見た際にそれが何の看板であるのか、業種など伝わるようにデザインで工夫をしなければなりません。看板の文字自体は視認してもらえたとしても、業種などが伝わらなければ、看板としての訴求がなされていないことになってしまいます。
それと同時に重要なポイントが、『いかに印象づけるか』という部分です。普段私たちが街のなかを移動する際に看板を目にすることはよくありますが、基本的に動いている最中です。看板に目線を向けるのはほんの一瞬、あるいは視界に収まっているだけで視線すら向けていないこともあるでしょう。そのような状況であっても、ついつい目線を向けてしまったり、頭に残ったりするようなインパクトやデザインが重要というわけです。
文字看板といっても、文字だけではなくイラストや写真などを使うことでイメージしやすくさせられます。文字は店舗名などにとどめて、店舗の雰囲気や業種はイラストで補うのはよくある手法です。そのため、やはりデザイン力が強く問われることになるでしょう。
デザイン上の注意点
看板のデザインをするうえでの注意点を解説していきましょう。まずは、雰囲気を統一することが挙げられます。看板を複数パターン作成することはよくありますが、その際に内容だけでなく雰囲気まで変えてしまうケースが少なくありません。
しかし、同じお店の看板であるにもかかわらず、テイストが変わってしまっては看板を見た方に印象づけられなくなる恐れがあります。カラーやイラストなど、異なるパターンの看板であっても統一感を出すことによって、同じお店の看板であると認識させられるのです。
また、設置箇所の景観を崩さないことも大切です。周囲と比べて、違和感があるほうが注目を集めていることになるので、看板としては成功でしょう。しかし、景観を崩してしまうような看板は、見た方に対していい印象を与える可能性は低いはずです。いくら印象を残すような看板がいいといっても、悪い印象では逆効果です。景観と調和しつつも、注目してもらえるデザインであることが必要といえます。
まとめ
文字看板はまず認識してもらうことが第一です。そのうえで、伝えたい内容が伝わるようなデザインにしなければなりません。今回ご紹介したポイントを押さえることによって目的を果たせるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
タカハシ企画ではお見積もり無料で対応いたします。文字看板に関することであれば、まずはお気軽にご相談ください。
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